2012年3月4日日曜日





珍しい運命のもとに育った「薄寒桜」が開花しました

明治45年(1912年)に日本とアメリカの友好親善のために、東京の尾崎行雄市長が6040本の苗をアメリカに贈った話はご存知かと思います。贈られた桜の半分はワシントンのポトマック河畔とホワイトハウスの庭園に植えられ、残りの半分はニューヨークに送られたそうです。(桜がアメリカに渡って今年は100年目になります)
その時の桜は、染井吉野・薄寒桜・八重桜など、12種類が送られ、その苗木は静岡県の清水市興津にあった当時の農商務省農事試験場で作られました。そのとき記念として残された一本の薄寒桜の一枝を、大島郡周防大島町安下庄の、みかん栽培農家、山本弘三さんがいただかれて、接木苗として増殖されたものを、このたび、「道の駅きららあじす」の開店7周年を記念して、山本弘三さんからご寄贈いただき、宇部市の樹木医・戸坂隆男さんと、阿知須在住の園芸研究家・武永順次さんのご支援により、道の駅の敷地内に定植していただきました。道の駅のシンボルとして大切に育てたいと思います。

薄寒桜は、毎年2月にいち早く咲く桜ですが、今年は寒さのために少し遅れているようです。これから満開をむかえますので、お立ち寄りの際にはぜひ薄寒桜を見てください。寒さの中に咲く花びらから元気がもらえますよ!

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